「骨折り損の……」

2006年10月13日(金): 骨折

2006年10月、私は、左肘の骨を折った。折りしも13日の金曜日であった。午後9 時頃だったはずだ。

当時のメモを見ると、

「JR××駅よりジョギングで帰宅中、アスファルトの歩道上の障害物につまづい て転倒。左肘を骨折。障害物は道路工事に使用中の直径数十センチのホース。夜 間には視認困難な状態で置かれていたもの」

なんてことが書いてある。我ながら、簡潔にして当を得た記述である。ホースは バキュームカーのホースのように、針金か何かで螺旋状に補強したもの。転倒時 の状況は、左から転んで、受身を取り損ねた状態だと思ってくれればよい。地面 にエルボースマッシュを食らわせたようなものだ。

もちろん、転んだときは、骨折してるかどうかなど分からなくて、痛いなあと思っ てただけである。痛いなりに動くので、骨は大丈夫かも知れないと思った程だ。 どうやら、動く動かないでは、骨折かどうかを判断できないものらしい。

20分程歩いて帰宅したあと、やはり痛いので、タクシーで最寄りの病院に行って みた。レントゲンを撮ってみると、左肘の骨に亀裂が入ってるらしい。その時の 救急担当医は、脳神経外科が専門だそうで、応急処置がぎこちない。看護師はもっ と頼りなかったが。固定具(ウレタンに針金を通したようなもの)をあてるのに、 肘がフリーの状態になってるし。とにかく、固定具で肘を固定し、三角巾で腕を 吊るす。近くに骨折治療で定評のある病院があるとかで、紹介状を書いてもらい、 レントゲン写真を借りて、翌朝行くように指示されて、帰宅。

寝ようと思ったが、痛くて横になれない。仕方なく、和室の襖にもたれるように 座り、なんとか眠れるように努力する。1〜2時間ぐらいは眠れたかも。


[ つづく ]