2006年10月16日(月): 手術

さて、手術の当日である。うろ覚えなので、以下の記述は正確でないかもしれな い。(というか、この文は全部そうだが)

午前中から病室で準備。最初に左足から点滴。手術中に気分が悪くなって吐くと まずいので昼食は抜き。点滴に栄養剤も含まれてるのだろう。途中、トイレに行 きたくなったので、移動用の台を持ってきてもらう。ガラゴロガラゴロガラゴロ ガラゴロ……。

次に看護婦さんが二人がかりで、腕の毛を剃る。私が自力で腕を支えられないの で、支えてもらいながらの作業である。床屋さんが髭を剃るときのように、はけ で泡立てた石鹸を塗って剃刀で剃る。とはいえ、私は腕の毛がほとんど無いし、 すり傷が出来たところは剃れないので、あんまり意味がなかったような気がする が。

次に腕全体の消毒。腕を水で洗って、赤い消毒液を塗る。その上から靴下の親玉 みたいなので手先から肩まで覆う。手袋と違って指が分かれてないので、手はグー のままだ。看護婦さんたちは、「今ならジャンケンで勝てる」とか「ドラえもん の手みたい」とか、好き勝手言ってくれる。

そのあと腕を固定具(シーネ)で固定し、浴衣のような病衣に着替える。三角巾も 着けておく。眼鏡は置いておく。移動用ベッド(ドラマの手術室に向うシーンで よく見るやつ)に寝て、点滴もベッドから吊すと準備完了。そのまま待機。

やがて指示が来たので手術室へ移動。看護婦さんが一人で、「よいしょー」とか け声かけながら運んでくれた。手術室の入り口で別のベットに換え、中で手術台 に乗る。執刀は院長先生である。

心電図の電極や血圧計などを着け、手術しやすい姿勢に体を固定する。首の付け 根(左の鎖骨のちょっと上あたり)から麻酔を注入。これで、左腕全体に麻酔がか かるらしい。が、麻酔が効き出した頃に肘をつつくと痛い。追加の麻酔を肘周辺 に注射する。しばらくすると、つつかれても痛くなくなった。

腕だけの麻酔なので、意識はあるのだが、シーツに遮られて手術の様子は見えな い。前後の説明や術中の会話、肩などにかかる力などから推測して、大体以下の ようなことが行なわれたようだ。

まず、患部を切り開いて骨を露出させる。キリで穴を開けてトンカチでピンを打 ち込む。キリで穴を開けてワイヤーで骨を固定する。あとは縫い合せて終り。

こう書くと、いかにも痛そうだが、麻酔がよく効いてるので痛くない。が、執刀 医が「わっちゃー」とか「まあいいか」とか言うのは、ちょっと、勘弁して欲し い。

予定通り、2時間程度で終了。術後も、点滴を山ほどぶちこまれる。しばらく腕 の感覚が全くないが、シーネで固定した上に三角巾をしてるので、特に問題はな い。

夕食は普通に食べられて、痛み止めを飲んでおいたのだが、しばらくして痛み出 す。看護婦さんに痛み止めの座薬を入れてもらって、ひとまず落着く。が、夜中 にまた痛み出す。様子を見にきた看護婦さんに痛み止めの注射を射ってもらうと 急激に痛みが収まる。でも2時間経つとまた痛くなる。しょうがないので、その まま朝までのたうちまわる。


つづく