退院の翌日、早速リハビリに行く。しかし、カルテを書き直さないとリハビリで きないという。例の5か月ルールだ。一度、受付に戻り、診察を受け、カルテを 書き直してもらって、再びリハビリへ。二度手間である。昨日の事故のことを話 題にしてみると、リハビリの先生は、やはり知っていた。当たり前か。
ついでに、病室に寄ってみる。同室の二人は、まだいるはずである。昨日の事故 のことを聞いてみると、やはりニュースを見たそうだ。「そういえば、昼飯食っ てるころに救急車のサイレンが鳴って騒がしかったなあ」って、そうだったのか。 全然気がつかんかった。
そんなこんなで、再び、リハビリの日々である。
次の水曜には抜糸した。が、あとでよく見ると、糸が一本残ってる。翌週、診察 してもらたときに院長先生に言ってみると、「そうかそうか、わるいわるい」と 言って、糸を指先でつまんで、ピッと取った。そんなんでええんかいな? それを リハビリの先生に話してみると、「えーっ!?」と驚いてくれた。ま、いいか。
その後は、回復するだけなので、診察を受ける必要もない。なのだが、受付でちゃ んと「リハビリだけ」って言っとかないと、診察に回されることがある。一度、 診察券を出した瞬間に受付の人が電話をかけだして、「リハビリだけ」ってのを 言い損ねたことがあって、診察に回されてしまった。しかも、その日は異常に混 んでて、2時間ばかり待たされてしまった。まあ、せっかく診察を受けることに なったので、その頃気になってた、肩の痛みを相談したのだが。その後、リハビ リを受けたら、「待合にはいるのに、なかなか来ない」と噂になってたようだ。 リハビリも終わって待合に戻ったが、待てど暮せど、会計が呼んでくれない。30 分以上待っても呼んでくれないので聞いてみると、やっと処理してくれた。リハ ビリから帰ってきたときに返却したリハビリ用のカルテをチェックしてなかった ようだ。結局、朝9時には病院に着いてたのに、帰ると昼過ぎだった。
同様の会計のトラブルは、その2週間後にも起きた。が、その後は起きなかった。 っつうか、しばらくして会計の人が替わった。まあ、そういうローテーションだっ たのかもしれない。
回復は、前の手術のときより順調だ。肘の曲げ伸ばしは、2週間もあれば抜釘手 術前の状態に戻り、その後もジリジリ回復していった。しかし、痛みはそれなり に残るし、肩の調子もおかしい。腕の動かし方によっては、肩に痛みがはしるこ とがある。
そこをなんとか胡麻化しながら、地道にリハビリしていくうちに、5か月が過ぎ た。回復の度合は、主観的には95%ぐらいか。その後も通院してリハビリするこ ともできるのだが、今までとは違って、自主トレ的な内容になるようだ。だった ら、自宅でやってもあまり変わらないし、金銭的にはその方が楽だ。そろそろ潮 時かな?
というわけで、8月15日に、「そろそろ5か月ですねえ」と、リハビリの先生に持 ち掛けてみると、「今切り出そうと思ってたんですが、丁度今日までなんですよ」 とのこと。その日で通院を終えることにする。
「お疲れさまでした」「お世話になりました」という感じで、最後のリハビリを 終わる。この人に会うことは、もうないんだろうなあ。そのときは、そう思った。