リヴァモア日記:第15週

帰還

(5月6日・月曜日) : [次の日] ; [前の日] ; [前の週] ; [目次]

私のリヴァモア滞在の最後の週が始まる。 やり残したこともいっぱいある気がするが、おおむね満足出来る滞在だったと 言ってよいだろう。


(5月7日・火曜日) : [次の日] ; [前の日] ; [前の週] ; [目次]

アパートをかたづけ始める。研究室も。


(5月8日・水曜日) : [次の日] ; [前の日] ; [前の週] ; [目次]

「真世界シリーズ」の3巻と4巻を注文して、日本に送ってもらうように 手配しておく。


(5月9日・木曜日) : [次の日] ; [前の日] ; [前の週] ; [目次]

本や冬物の服など、こわれにくく、かつ、帰ってもすぐには要らないものを 箱につめて、船便で日本に郵送する。

銀行の預金の大部分を払戻して、小切手にしておく。 残りは日本に帰ってから、解約と同時に送ってもらうことにする。

こちらでは靴が安いと聞いたので、ショッピングモールへ連れていってもらって 買う。ついでにおみやげ用にワインをいくつか買っておく。


(5月10日・金曜日) : [次の日] ; [前の日] ; [前の週] ; [目次]

アパート引き払う。トランクはとりあえず、 アパートのオフィスに置かしてもらう。

昼頃に、若いきれいな女性が研究室にやってきた。一時的な滞在らしい。 ノースリーブでむなぐりの深いセクシーなワンピースを着てた。 少し話すが、うまく会話出来ない。

30分後に先生が迎えに来たので、部屋を引き払う。 午後はBerkeleyに行く予定なので、この部屋へ帰ってくることはないだろう。

花菱で昼食。自転車を貸してくれたお礼に、 こちらで買った自転車用の工具をコックさんにプレゼントする。

アパートのオフィスでトランクを引き取り、最初に泊まったホテルに チェックインしておく。

Berkeleyに向かう。研究終了の手続きのためである。 いくつかの書類にサインをし、最後の10日分の給料をもらう。 Littlejohn先生と若干議論する。

リヴァモアへ帰って、最後の給料と返してもらったアパートの前金を 銀行に預けておく。

研究所によって、自転車を回収して、いったんホテルに帰る。

しばらくして、花菱に行く。まず自転車を返しておく。(おまけに鍵もつけて) 食事の後、いろいろお世話になったお礼に尺八を聞かせる。 吹いてる間にサービスのお酒が出るは出るは。結局、4本飲んだ。

尺八を吹いてるときにもお客さんがちらほらいたが、 彼らはみんな、帰るときに私に声をかけてくれた。 中には、食事は済んだのに、追加注文して居座った客もいたそうな。

飲んでは吹き、飲んでは吹きしてるうちに、閉店時間の9時半をとっくに過ぎ、 気がつくと11時半だった。店の片付けを終わったコックさんとおかみさんが、 ホテルまで送ってくれた。食事代は受けとってもらえなかった。

帰ってテレビを見てると、アニメをやってた。よくみると、マクロスだった。

こうして、リヴァモアでの最後の夜が更けていった。


(5月11日・土曜日) : [次の日] ; [前の日] ; [前の週] ; [目次]

朝10時ごろ、More先生が迎えにくる。ホテルをチェックアウト。 郵便局へよって、住所変更の手続きをしておく。

サンフランシスコ空港へ向かう。わりとすいていて、1時間弱で到着。 More先生と別れて、空港の中へ。

チェックインするときに、ワインをトランクの中に入れてたらだめだ と言われて、手荷物の方に入れ替る。

席について離陸を待ってると、人数が余ってしまったので、 3人ばかり降りてほしいというアナウンスがあった。 降りてくれる人には、翌日の航空券と謝礼の何百ドルと一流ホテルの 宿泊券をくれるそうな。月曜に授業がなければ、降りてもよかったが、 まあ、やめとく。 早目にチェックインしたせいか、席はブロックの一番前で、足元が広かった。 離陸時にはスチュワーデスと向い合わせになるのがアレだったが。
# もう少し若いスチュワーデスならよかったのに(^^;

隣は日本人のおじさんだった。二週間程こちらに来てたそうだ。 ちょうど時差ボケが治ったばかりじゃなかろか?難儀なこって。

(5月12日・日曜日) ; [前の日] ; [前の週] ; [目次]

機内で日付は変わり、特にトラブルもなく、関空に到着する。

荷物を受け取るところには、麻薬犬が何匹かうろついてた。

税関では、関税にかかるかもしれないものを持ってる人用のところに行く。 ワインには関税がかかるかも知れないと思ったからだ。 係のねーちゃんに聞いてみると、お土産用のワインは3本までで、 4本目からは100円の関税がかかるとのこと。
# 細かい数字は違うかもしれんが、大体そんな感じ。
どこで払えばいいのかなあと思ってると、「次からは気をつけて下さいね」。 うん?今回は見逃してくれるってか?まあ、100円ごときで騒ぐのは 面倒なのかもしれんが。若い女性のおめこ ぼしとは、まんがいいなあ、 と思いつつ、税関をパスした。

あとは、迷わないように帰るだけだ。新大阪まで出て、家に電話を入れとく。 岡山についたら、兄が車で迎えにきてくれてた。道路の狭さと、 自分が左側に乗ってることに、ものすごい違和感を感じながら、 やがて、家に着いた。

十五週にわたる旅は終わった。