気がつくと、一ヶ月目が終わってる。
今朝は体調がよい。ハードスケジュールの方が体調がよいとは。
昼食から帰るときにMore先生が「Joanneが何か話があると言ってます」 と言った。そういや、アカウントの話を聞くのを忘れとった。 研究室に帰って電話をしてみる。こちらの名前を言っただけで、 なにか爆発的に喋りだして、「15分後に行くからねっ」と言って切った。
5分ぐらいして「どーせコンピュータのことやから、X端末立ち上げとこ」 と思って電源を入れると、システムが立ち上がりきらないうちに Joanneさんが来た。気の早いおばちゃんだ。
私のアカウントと臨時のパスワードを教えてくれる。パスワードがえらく 分かりにくいのにはまいった。さっそく変えとく。
別のマシンにロクインできるはずなのだが、はねられてしまう。 Joanneさんがどっかに電話して設定を変えてもらうが、だめ。 もう一度変えてもらって、やっとはいれた。
「viは使えるか?」って聞かれたから、「emacsしか使ったことがない」と言うと、 「イーマックスなら充分だわ。わたしらイーエックスだからね」 と言って高笑いした。
満足して帰るJoanneさん。すぐに舞戻って 「そっちのパスワードも変えなきゃだめよっ」と言って去っていく。 さっそく変えとく。
入ってるソフトを確かめてみると、emacsやらnetscapeやらxvやらいろいろ入ってた。 netscapeを試してみる。自分のページに入ると当然バケバケである。 だめもとでオプションをいじってみると、なんと読めた。 つまりフォントはあるわけだ。そのうちいろいろ試してみよう。
mailを試してみる。ずっと前にJoanneさんが
「 kosaka1@llnl.govで登録出来るか試してみよう」とか言ってたから、
そこに出してみる。
しばらくしてmailが来た。見ると、「 kosaka1はe-mail addressを
持っていないから別の方法で連絡をとりなさい。以下の情報が連絡をとる
助けになるだろう」というメッセージの後に、 私の情報がついてきた。
よく分からん状況だが、まあよし。
月が変わった。
Marieさんがサンフランシスコの美容院に行くというので、 ついでに連れていってもらう。
暇にまかせて作った折り紙をMarieさんにプレゼントしたら、えらく喜んでくれた。 渡すときに、「安物で不格好な代物ですが」と言うと、More先生が 「それは日本式の言い方だから間にうけてはいけない」と補足。 でも、安いのは真実である。なんせ、レポート用紙で作ったんだから。 しかも、この前More先生がくれた文房具の中に入っていたものだから、 私は1セントたりとも払っていない。
Marieさんが髪を切っている間に、中華街に行く。今日の夜に旧正月の 祭があるので、結構賑わってる。 雲南大地震への援助を求める垂幕なんかもあった。
「中国文化センター」に行って、中の美術品を見て回る。 `センター'は`中心'と訳していた。
Marieさんと合流して美術館に行く。なんか鳥の絵ばっかりあるし、 しかも、似たような画風が多いなと思ったら、 ほとんどが同じ人の作品だそうである。彼は何百枚だか何千枚だかの 鳥の絵を描いたそうな。
他にもいろんな絵や彫刻があった。
インド美術の講演を聞く。前半は仏教美術を軸に、文化の伝播を示していた。
ガンダーラとかマイトレーヤとかシヴァとかアクバル・ナーマとか
聞いたことのある単語がいっぱいあったので、分かりやすかった。
後半は現代美術の話になったので、よく分からなかった。
美術館のカフェテリアで昼食をとってBerkeleyに向かう。
前回とも前々回とも違う本屋に行く。古本もあるというので、そっちも探してみる。
特になし。More先生もMarieさんも収穫はなかったようだ。
そしてMore先生の最後の一言、“Ok, Good price!!”。
帰る。
夜、ラジオを聞いてるとスターウォーズをやってた。第9話とか言ってたから、 毎週やってるのかな?ミレニアム・ファルコン号の中でルークが修行してた。
今日はMarieさんの個展があるはずだ。
私は家で暇してる。
第五週が終る。