所持金が寂しくなってきたので、クレジット・カードで キャッシングできるかどうか試してみる。ノー・プロブレム!! アパートに行って、最終的な打合せ。ノー・プロブレム!!
家具のレンタルを頼みに行く。場所を探すのにちょっと手間どったが、
なんとかたどり着くと、金髪美人が出迎えてくれた。
全部で$500/月ぐらいかかるようだ。高いけど、なんでも揃えてくれるので楽だ。
まあよし。
動物病院によって、More先生の飼い猫を引きとって、More先生の家による。 キッチンに周期律表が張ってあったが、それぞれの元素に果物を割り合ててあった。
3人でサンフランシスコに行く。アメリカの50年代を意識した店でディナーをとる。 More先生が笑い話をして、二人で大笑いしてたが、さっぱり分からんかった。
美術館に行く。Marieさんの絵もあるそうだ。ふつーのビルの各部屋に、 絵や写真やオブジェがあった。Marieさんの絵を教えてもらったが、 小さいのと人が邪魔なのとで、よく見えなかった。
日本の美術館と違って、飲み物は出るは、大声で話すはで大騒ぎだった。 絵と音楽の生演奏がセットになってる部屋もあった。中南米風の演奏だった。 その他、いろんなものを見て回った。
Marieさんが「付き合って頂いて、すみませんねえ」みたいなことを言ったので、 「いいえいいんですよ。私も楽しみましたから」と言いたかったけど、 どう言えばいいのか分からなかったので、黙って笑うしかなかった。 こんなときにまともに話せたらなあと思った。
ホテルまで送ってくれて、車から出ると、Marieさんが車の窓ごしに、 口の形だけで`Good Night'を言ってくれた。なんだか妙に色っぽいぜ。
ホテルでテレビを見てると、「スタートレック:The Next Generation」を やっていた。父と子のわだかまりや、異文化との接触に戸惑ってる人々が テーマのようだった。何もSFじゃなくてもいい気がした。 それが終わると、若すぎる天才医師がミスを犯してうろうろする話があった。 一からやりなおしますという、おきまりのパターンだ。あほらし。寝よ。
ホテルをチェックアウトする。荷物はMore先生の車に入れておく。
LLNLのカフェテリアに放置される。しばらくすると、 More先生の秘書のBertieさんが事務所に連れてってくれって、 身分証をもらう手続きをしてくれた。 また写真が中途半端な笑顔になっちまった。
私の研究室がある建物は研究所の最外郭にあるようだ。 More先生の研究室のある所は軍がからんでいるので、外国人研究者などは 入れたないらしい。ディスカッションは主に昼食時になるとのこと。
Bertieさんが私の研究室に連れていってくれる。2人部屋を一人で独占だー!! マックが置いてあって、Netscapeが立ち上がってた。もちろん、英語システムだ。 ためしに自分のホームページに入ってみると、文字がばけばけだった。(あたりまえだ)
マックの中身を探ってみると、Telnetがあった。 さっそく岡山大のHPにつないでみる。まあまあのレスポンスでつながる。 とーぜん、日本語が化ける。Ctrl-S, Ctrl-Q, Ctrl-Cなどがフロー・コントロールに 使われていたが、設定を変えておく。
More先生と花菱で昼食。自転車を買う話をしてたら、 おかみさんが「コックさんが持ってるから貸してあげる」と言い出した。 ありがたく借りることにした。CDも一つ貸してくれた。でも大川栄作じゃあねぇ。 ま、一回は聞いてみるか。
アパートに行って放り出される。家賃を払って、部屋に入る。 借りるときにも見たが、結構ゴージャスな部屋だぜ。家具もあらかた入っていた。 鍵やそなえつけの機器の説明を管理人のおっちゃんに聞く。 皿洗い機、全自動洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、オーブン、冷暖房完備!! バスルームにバスタブはあるし、ダイニングにはシャンデリアっぽい照明があるし、 ベランダはあるし、もう完璧。
借りた家具は、リビングにはソファー二つ、ガラスのテーブル、 スタンドとその台、ステレオなど、ダイニングには、 ガラスのダイニング・テーブルの回りに四つの椅子、テーブルの上には造花!、 キッチンには各種食器、なべの類、各種調理器具、トースター、タオル、 なべつかみ、コーヒーメーカーなど、バス・トイレにタオルとカーテン、 洗面台にもタオル、ベッドルームにはゆったりサイズのベッドにシーツ、 まくらなどひとそろい、スタンド、電話機、ラジオ付時計、タンスなど、 あと、アイロンにアイロン台にほうきにちりとり。 あとは食料や消耗品を揃えれば、とりあえず生活が出来る。
More先生が、近くのスーパーへ連れていってくれる。歩いても2〜3分の所だ。 そこから、花菱に、道を説明しながら連れてってくれた。 帰りは自分で帰れってことらしい。地図を渡されて放り出される。 晩飯を食って家路につく。
案の定、道に迷った。さんざん歩き回って、やっと正しい道に辿りつく。 なんのことはない。最初に選んだ道をそのまま行けばよかった。 なのに自信を失なって引き返してしまうのが、方向音痴の哀しいところである。 結局、一時間半かかった。
昼前に起きて、買い物に出かける。なに買えばいいのかよくわからなかったが、 必要だと思ったものを買う。Internationalなコーナーがあって、 インスタントの味噌汁やお吸い物が置いてある。 永谷園ではなくてキッコーマンだったが、まあよし。 リバモア産のワインがあった。試しに安いのを買ってみる。
ブランデーは安い。日本で一番安いブランデーと同程度の値段で倍の量が買える。
それにしても1.75リットルのボトルとは豪気な。一番安いのを買ってみる。
ボロルの感じが何だか変だ。ちょっと叩いてみる。「ボコボコ」。
他のを叩いてみる。「カンカン」あれっ?
「ボコボコ」「カンカン」「ボコボコ」「カンカン」
なんてこったい。こいつだけプラスチックのボトルだぜ。
なんてチープな、気に入った!!
レジでおっちゃんが気さくに話しかけてきたが、よく分からなかった。 最後に「運転免許証もってるか?」みたいなことを聞いてきたが、 酒を買ったからかなと思ってパスポート見せたら、生年月日のところを指差して 何やら言ってたから、やはりそうなのだろう。ノー・プロブレム!!
土曜日の昼は、ほとんどのレストランが閉まってるということなので、 家で昼食をとる。さっき買ってきたものでなんとかなる。 昼食後は洗濯に挑戦する。口頭の説明だけじゃなくって マニュアル置いていけよなあ、と思いながら、おっかなびっくり試してみると、 なんとか動いてるようだ。「何だ、簡単じゃねえか」と高倉健してから、 暇潰しに尺八を吹く。洗濯機が止まると乾燥機の出番だ。 これもノープロブレム!再び尺八を吹く。
花菱に別のルートで行ってみる。あとで地図をよく見ると、 遠回りのルートだったが、40分で行けた。夕食に日本酒をつけてもらう。 熱澗で一合半か二合ぐらいか?安物の味だが、まあよし。
今度は迷わずに帰れた。
日曜日は何もすることがない。しばらく、うろうろごろごろしてたが、 ふと思いたって、銀行の在処をチェックしてみる。 地図を片手に歩いて行くと、不思議に迷いもせずに辿り着いてしまう。 ついでに金をおろしていく。こちらでは、土日もATMが動いてるのが 普通だそうなので、便利だ。
あとは本当にやることがない。
ごろごろごろごろごろごろごろごろ…………………………………。
こうして、渡米第一週が終った。